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いのち

小さい頃から「いのちを大切にしましょう」「動物をかわいがりましょう」と
標語なんかでよくあった。
「じゃあ、牛とか鶏とか魚とか殺して食べるのもだめじゃん」とか、「蚊とかすぐ殺すじゃん」
小憎らしい少年が言っていた。

さぽらんてで毎月第1日曜に行われるねこの譲渡会にはたくさんの子猫がいた。
あたたかくなり、お産シーズンなのだろうか。
生まれてきた子猫に対して「川に流せばいい」という人がいるという話をきいたばかりだった。

『野良猫』って、なぜだか犬よりとても数が多く、悪い環境のイメージにもなっている。
しかし、それをむやみに殺してしまおうとか、逆にえさをやろうとは思わない。
増えて困る野良猫を繁殖させているのは、ちょっとした可愛さや可哀想さでえさをあげること、
それに対して責任をとらないこと。
「子どもに注意するおとながそうなんよ・・・」
以前そう言われてからとても納得した。

多分そんな大人が多い。
だから道にたくさんのネコがいる。

今まで気にならなかったけど、いつも通る道にたっくさんのネコがいた。
うち半分くらいは子猫。
なのにひとり道路にうずくまる彼女。
彼女の名前は「まろん」。
ジャクリーヌのクリ=栗をとってまろん。

喘息の出る可能性を知っているから、猫を飼おうとは思わない。
でも、2日以上も道路に座っていたまろんを放っておくことができなかった。
顔はぐちゃぐちゃに汚れていて、周りのネコの雰囲気とは違う。
こんな時、どうしたらいいかわからず何もできなくなる。

信頼のできる人に相談し、まろんを連れて行く。
以外に元気だし・・・。
松倉さんはとても親身になってくれた。
顔を拭いてもらい、薬を飲ませてもらい、目薬や鼻薬をさす。

名前を考える。
八坂神社の8、やこねっとの『や』。女の子なのにハチベーはあまりだし・・・。
松倉さんとこでしっかりしているネコがいた。
名前は『ピカソ』
もうおわかりでしょう。

すっごく痛そうなのによくがんばった!
見ているととてもかわいくなってくる。
お医者に連れて行ってもらったらしばらくの間うちにやってくる。
元気になったら飼い主をさがして、かわいがってもらえるおうちにいけるといいね。
by floating_t | 2005-06-05 22:23 | まろん